宗教儀礼を行わず
故人とのお別れの場に重きをおいた
その人だけの「オリジナルセレモニー」
宗教儀礼に代わるセレモニー
無宗教式セレモニーとは、仏式でいうところの「寺院がお経を読む」といった宗教儀礼にかわる ”オリジナルセレモニー ” を行うことをいいます。特に決まった式次第はなく、進行もスケジュールも全てお客様の自由な選択となります。中でも家族・親族・友人による参列者へ向けたスピーチや故人様へのメッセージが多くみられます。家族・親族・友人の中からスピーチをしていただく方を選抜し、お願いする必要があります。無宗教式の葬儀・告別式、お別れ会などのセレモニーはスピーチ主体のセレモニーとなるためワンデイ葬儀として行うこともあり、集まりやすい夕刻タイプと1日ですべてが終わるお昼タイプから時間帯も選ぶことができます。もちろん通常のように通夜、告別式と2日間にわたり行うこともできます。
無宗教式セレモニーでのスピーチの種類
●お別れ会にした経緯の報告 家族から参列者
●会葬者への御礼の挨拶 家族・親族から参列者
●弔辞/お別れの言葉 家族・親族・友人から故人様
●お手紙の朗読 家族・親族・友人から故人様
●故人の人柄や懐かしい思い出 家族・司会者から参列者
●略歴などの紹介 家族・司会者から参列者
無宗教式セレモニーでの式典内容
●献花 (仏式でいう焼香にかわるもの)
●黙とう
●献灯 (ご家族などからキャンドルに火を灯します)
●楽器の生演奏 (ピアノやバイオリン・チェロなど)
●思い出の映像や写真で故人を偲ぶ(モニターやプロジェクターなど)
式典メイン 無宗教葬儀の式次第
開式の言葉
開式時間15分前にはご参列いただく親族並びに一般会葬者にはお席にお座りいただきます。開式時間になり次第、司会者より開式を宣言します。
”ご案内を申し上げます。只今より故○○○○様のお別れの会を執り行います~ ”
ご報告
まずは、ご家族から故人様との思い出に合わせ、今回の "葬儀を無宗教式お別れ会にした経緯" をお話しいただくと参列した方も後の式典の流れを理解しやすいと思われます。後にきちんとしたお礼をする場合には、スピーチは簡潔にあくまで報告として。
”故人様の歩んでこられました人生を、その思い出をお話しいただき~ ”
黙とう
会場の明かりをなるべく落とし、電飾仕様の遺影写真(有料)だけが明るく照らし出される幻想的な雰囲気の中、故人様へ黙祷をお捧げいただきます
”それではここで、故人様の安らかなるご冥福を祈り、黙祷を棒げたいと存じます。ご一同様、ご起立願います~ ”
お別れの言葉
普通の葬儀での弔辞と同じ意味合いとなります。友人・家族・会社と別の関係より1~3名ほど選定していただきます。家族葬の場合は、ご子息・息女やお孫さんからのお手紙というカタチもあります。
”それでは、故人様へのお別れの言葉を頂戴いたします。ご友人を代表致しまして○○○○様より~ ”
弔電の紹介
関係各位よりいただいた弔電をご紹介いたします。全文紹介3通~5通、お名前のみ7通~10通程度をピックアップしていただきます。無宗教式の通夜、葬儀と2日間行う場合、弔電は葬儀の時に紹介します。
”○○家、只今までに関係各方面よりお心温まりますお悔やみの言葉を頂戴しております。謹んで~ ”
御礼の言葉
会葬者に対し最後まで参列していただいたことへの御礼となります。会食の席がある場合には、お立ち寄りいただくことも伝えます。先にご報告をされた方とは違う人選が望ましいでいすが、スピーチする方がいない場合、先の報告を省略しご挨拶に合わせて報告をすることも可能です。
”ここでご遺族を代表なさいまして○○○○様より御礼の挨拶が~ ”
献花
会葬者一人ひとりにお花を渡し故人様へとお捧げいただきます。無宗教式の場合、一般会葬者がお参りする際は、主に献花が多く見られますがお焼香をお選びいただくことも可能です。
”故人様の安らかなるご冥福をお祈りいただきまして 献花とさせて~ ”
閉式の言葉
親族につづき一般会葬者の献花もすべて終了したらば、閉式となります。
”本日多くの方が故人様のお人柄を偲び、お別れに涙いたしました。只今のお時間をもちまして故○○○○様のお別れの会を終了と~ ”
以下は、出棺がある場合となります。出棺がない場合は引き続き ”故人様を偲んで会食”もしくは解散となります。
ご対面・お別れ
ご遺体があるお別れ会では最後に故人様とのご対面・お別れがあります。ご家族・ご親戚はもちろん対面を希望される一般会葬者様もお棺の近くへとお進みいただきお花入れを行います。
出棺
故人様との最後のご対面が終わり次第出棺となります。通常は、出棺時間というものが決まっているためスピーチなどが長くなりすぎると最後のお別れが慌しくなることがあります。式次第や式典の時間配分はしっかりと話し合い決める必要があります。
上記のスケジュールの時間は、最後のご対面お別れを含んで約1時間~1時間30分ほどとなります。会食がある場合は、式典後に行います。
※また、スピーチされる方の人数が多い時や、人数が多いの場合は、余裕を見て2時間にすることもあります。仏教式では、お経の途中にお焼香ができますが、無宗教式の場合スピーチなどすべて終了してからの献花となるため仏教式よりも時間がかかることがあります。