葬儀葬式のマナーや常識、知っておけば損をしない情報サイト
◇「葬儀はいらない!」と言う方
葬儀は近年「低価格化」「シンプル化」マスコミなどでも報じられ、華美な装飾を避け、少人数でなるべく費用を安くする、という方が増えています。さらには、シンプル化が加速して「葬儀はいらない!」という方も実在しています。実は葬儀というものには上記のように人間の心に対してとても大切な役割を持つと言われております。葬儀は単なる儀式ではなく、さまざな悲しみのプロセスを乗り越える大切な役割があるのです。
葬儀を不要と考えるの方の多くが、葬儀そのものを否定しているのではなく、自分たちの考える、求める葬儀と現状の葬儀が異なっているため、結果、不要であると考えているように感じられます。葬儀とは文化習慣であるため、昔と今とで同じ形式に当てはめることは難しいのかもしれません。かと言って、葬儀は不要だ。という事でも決してありません。大切なのは形式ではなく、1人の社会に生きる人間の死をかけがえのない1人の命として尊重し共に惜しむ、その気持ちがお葬式をするという事であると言えるでしょう。
◇葬儀の役割 (参考書籍:表現社「葬儀概論」より)
■社会的役割
社会にその人の死を通知する、死亡届の提出・戸籍の抹消など行政手続き
■物理的役割
ご遺体はそのままでは損傷・腐敗してしまうため、火葬するという物理的処置を行います。お葬式における最も基本的な役割
■文化・宗教的役割
亡くなった人の御霊を「この世」から「あの世」に送り出す葬送の儀式、宗教的儀礼として葬儀の中心となることが多い。
■心理的役割
受入れがたい死に直面した悲しみや心の痛みを葬儀の段階・場面を通して「別れ」として受け入れていく遺された者の心のケア
■社会心理的役割
バチあたるなどの恐怖感を和らげるための儀礼が要請される
■教育的役割
葬儀に集まる人々は、その人の死を悼み「いのち」の大切さを体験し学ぶ
以上の役割は宗教の有無に関係なく存在し無宗教であってもこの役割を考えた葬儀であるべきと言えます。
◇日程は、葬儀式場のスケジュール次第。
込み合う葬儀式場では1週間ほど待つことも
昔は臨終を迎えたその日もしくは翌日に通夜を行い、その翌日には葬儀をするということが一般的でした。それは、葬儀式場となるのが自宅だったからできたことであり、最近では自宅で葬儀を出される方はほぼおらず、大体の方が葬儀専門の葬斎場/葬儀式場を利用しての葬儀をされています。よって限られた数の葬斎場では予約待ちが必須となります。込み合う臨海斎場や桐ヶ谷斎場に関してはは1週間~10日ほども待たざるを得ない事があります。
◇お寺様などの司式者へは必ず確認!!
葬儀式場の予約が取れたからといってその日程で確定ではありません。その日にお寺様などの宗教儀礼の司式を行う方が来られなくてはなりません。日時設定の際にはまず、もしくはまだ変更可能な段階で司式者との確認が絶対に必要となります。
◇出棺時間は、葬儀式場の貸出時間にも制限されます。
通常葬儀式場の貸出時間帯は、午後3時~翌日の午後3時までというのが一般的です。火葬後に会食を伴う場合は、食事の時間を1時間30分ほど確保すると1時には火葬を終えてなくてはなりません。従って11時~12時、もしくは10時~11時の葬儀告別式が多いというわけです。ちなみに、火葬場での火葬可能な時間は一般的に午前10時~午後3時まであります。
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